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エアコンの一般的な寿命は10〜15年ですが、使用環境や使用頻度によって大きく変わります。
買い替えを検討するなら、10月〜11月が最もお得な時期です。この時期はメーカーのモデルチェンジ後で旧型が値下がりし、工事業者の繁忙期も避けられるため、費用面でも工事日程の確保でも有利になります。
本記事では、エアコンの寿命サイン、最適な買い替え時期、お得に購入する方法を、業界の実態に基づいて詳しく解説します。
エアコンの寿命は何年?買い替えを検討すべきタイミング

エアコンの寿命を正確に把握することは、計画的な買い替えと突然の故障による出費を避けるために重要です。ここでは、一般的な寿命年数と具体的な買い替えサインを解説します。
エアコンの平均寿命は10〜15年
メーカーや機種によって差はありますが、家庭用エアコンの設計上の標準使用期間は「10年」とされています。実際の使用では、以下の要因で寿命が変動します
■寿命に影響する主な要因
・使用環境:海沿いや工場近くなどの塩害や粉じんが多い場所は寿命が短くなりやすい
・使用頻度:24時間稼働や極端な温度設定は、稼働負荷が大きいため寿命が短くなりやすい
・メンテナンス:フィルター清掃をしないとエアコン内部への負担がかかり故障が発生しやすい
・設置状況:室外機が直射日光に当たりやすい場所になると劣化が早まりやすい
製造から10年を超えると、メーカーの補修用部品の保有期間が終了する機種も増え、修理対応が難しくなるケースがあります。
買い替えを検討すべき5つのサイン
こちらでは、修理ではなく買い替えを検討すべきタイミングを解説します。
1. 異音が頻繁に発生する
2. 冷暖房の効きが明らかに悪くなった
3. 水漏れが発生
4. エアコンから異臭
5. 購入から10年以上経過している
異音が頻繁に発生する
室内機や室外機から「キュルキュル」「カタカタ」といった異音をする場合、内部のファンまたはコンプレッサーの劣化が進んでいる可能性が高いです。
放置をすると、完全に故障してしまうリスクがあります。
冷暖房の効きが明らかに悪くなった
設定温度になるまで時間がかかったり、以前よりも明らかに電気代が上がったという場合は、冷媒ガスの漏れやコンプレッサーの性能の低下が考えられます。
または、内部に汚れがたまってしまい冷暖房効率がうまく稼働していないか可能性もあります。
水漏れが発生する
室内機からの水漏れは、ドレンホースの詰まりや内部部品の劣化が原因です。
エアコンから異臭がする
カビ臭さや焦げ臭さは、内部の汚れや電気系統のトラブルを示しています。特に焦げ臭い場合は電気系統の故障で火災リスクもあるため、すぐに使用を中止して、業者や新しいエアコンの購入を検討しましょう。
購入から10年以上経過している
前述した症状がなくても、10年を超えると突然の故障リスクが高まります。
真夏や真冬に故障すると、工事業者の手配が難しく、高額な緊急対応費用がかかる可能性があります。
✅修理と買い替えの判断基準
- 修理費用が新品価格の50%を超える場合は買い替えがお得
- 購入から7年以上経過している場合、修理しても他の部分がすぐ故障するリスクが高い
- 最新モデルは省エネ性能が大幅に向上しており、電気代削減で投資回収できる可能性がある
エアコンが安い時期は10月・11月!価格変動の仕組みを理解する

エアコンの価格は、夏場が最も価格が高騰しやすく、一方10月や11月の今の時期が安くなるがあります。
では、なぜ時期によって価格が大きく変動するのかの仕組みを見てみましょう。
1. 需要の季節変動
エアコンは、6月~8月にかけて購入が集中します。商品の価格は需要によって変わってくるのでこの時期は価格が最も高くなりやすい時期となります。
逆に、9月中旬ごろから冬にかけて需要が低下するため10月以降から、販売店は売れ残った在庫処分するために値下げを積極的に行います。
2. 最新モデルの発表が3月~4月、10月~11月にある
多くのメーカーでは毎年10月~11月頃に上位機種のエアコンモデルを発表します。下位機種は3~4月にかけて発表します。
そうすると、古いモデルは在庫処分価格として大幅に値下がりします。
性能的にはみても前年モデルでも十分の機能が付いているものが多いので、モデルに対してこだわりがない方は型落ちのエアコンを狙うことをおすすめします。
月別の価格傾向と購入タイミング

ここまで、エアコンが最も安い時期が10月~11月ということがわかりました。
続いて、月別でねらい目の購入タイミングを見てみましょう。
最もお得な時期::10月〜11月
□ 旧モデルが最安値になる
□ 新しいモデルとの性能差が少ない
□ 希望の日程で設置しやすい
□ 翌年の夏前にエアコンを使える
次にお得な時期::2月〜3月
□ 決算セールで値下げされる
□ 在庫処分が進む
□ 3月になると価格が上がり始める
避けるべき時期: 5月〜8月
□ 最も価格が高い時期
□ 設置工事の予約が取りにくい
□ エアコンクリーニングや修理も予約が取りにくい
冬季(12月〜1月)の購入
□ 暖房需要があるため値下げ幅は低い
□ 夏ほどの需要ではないため、交渉しやすい傾向にある
価格比較の具体例
同じ6畳用のエアコンでも時期によって大まかに以下のように価格が違います。購入時期を選ぶだけで2〜3万円の差が生まれます。
もちろん、機種やモデルによって異なりますのであくまで参考としてください。
- 6月:約85,000円(需要時期の通常価格)
- 8月:約90,000円(ピーク時の最高価格)
- 10月:約65,000円(旧モデル在庫処分)
- 12月:約70,000円(暖房需要で若干値上がり)
旧モデル(型落ち)を選ぶメリットとデメリット

旧モデルを選ぶメリット・デメリットを解説します。
1. 価格が20〜40%安くなる
新しいモデルが発表された直後から旧モデルは、定価から大幅に値下がりします。
一般的に、スタンダードモデルだと2~3万円、ハイエンドモデルだと5万円以上安くなることもあります。
2. 新モデルとの性能の差は低い
モデルチェンジによる性能向上は、多くの場合、省エネ性能部分が影響します。
普通に生活をする分には、基本冷暖房性能には大きな差はなく、日常の仕様で違いを感じることはほとんどないでしょう。
旧モデル(型落ち)を選ぶ際の注意点

続いて、型落ちを購入するうえでの注意点についてみてみましょう。
1. 在庫が限られる
人気の畳数は早期に売り切れる可能性があります。
特に6畳のエアコンは、単身の方から家族まで購入されるので、9月中旬あたりまで目星をつけておいて安くなった10月~11月あたりで購入をするのがおすすめです。
2. 保証期間の開始日を確認する
製品の補償が「製造日」からなのか「購入日」からなのかを必ず確認するようにしましょう。
在庫品の場合は製造から時間が経過しており保証期間が既に終わっているというケースも少なからずあります。
新旧モデルの見分け方
そもそも、購入するモデルが新しいモデルなのか、古いモデルなのかがわからないと思う方も少なくないと思います。
新旧のモデルの見分け方についてみていきましょう。
エアコンの下部分で年式を判別

ご自宅のエアコンの下の部分に、型番や型式が記載されたラベルがあります。
こちらに「製造年」が記載されているのでそちらで確認しましょう
また、販売店に行くとたいていの場合POPや商品説明に「2024年モデル」「2023年モデル」と記載されていることが多いのですぐに確認ができます。
カタログや公式サイトで確認

引用:住宅設備用エアコン2025-10
メーカーの公式サイトには、現行モデルと過去モデルの情報が掲載されています。購入前に型番を確認し、新旧どちらなのかを把握しましょう。
まとめ: エアコンの買い替えは10-11月が最もお得
エアコンの買い替えを検討しているなら、10月〜11月が最適なタイミングです。
この時期は、旧モデルが最安値になり、工事業者の予約も取りやすく、翌年の夏に向けて余裕を持って準備できます。
💡この記事の重要ポイント
- エアコンの寿命は10〜15年、購入から10年を超えたら買い替えを検討
- 異音、効きの悪化、水漏れ、異臭が出たら買い替えサイン
- 10月〜11月は旧モデルが最安値で、工事費も抑えられる
- モデルチェンジ直後の型落ち品は、性能差が小さいのに大幅に安い
- 工事費込みの総額で比較し、追加工事の有無を事前確認
特に、使用10年を超えたエアコンを使っている方は、真夏や真冬に故障するリスクを考えると、今から買い替えを計画するのが賢明です。
この秋にコストも性能の自分の家にあったものを見つけてくださいね。




