冬がやってくると、エアコンの暖房機能が欠かせませんよね。しかし、電気代が気になる方も多いのではないでしょうか。
実は、エアコンの設定温度や使い方を工夫することで、快適さを保ちながら電気代を節約することができます。
本記事では、エアコンのおすすめ暖房設定温度と電気代を抑えるための具体的な工夫について詳しく解説します。暖かく過ごしながら、節約も叶えるためのポイントを一緒に見ていきましょう。
エアコンのおすすめ暖房設定温度
普段から電気代を気にしているという方でも、寒い冬場にエアコンを付けると、ついつい設定温度を上げてしまいますよね。しかし、エアコンは適切な温度設定を行うことで、快適な室内環境を保ちつつ、エネルギー消費を抑えることができるのです。おすすめの設定温度と調整方法について解説します。
おすすめの設定温度「20℃~22℃」
環境省は、暖房時に推奨する室温を20℃と定めています。
室温20℃は、薄手のニットやベスト、膝掛けなどの防寒対策をしたうえで、エネルギーの無駄を減らしながら、快適に生活できる温度とされています。
室内の温度を20℃に保つために、エアコンの設定温度は20~22度を目安にするのがおすすめです。
暖かすぎると電気代がかさみ、冷たすぎると健康に影響が出る可能性があるため、外気温や個人の体感温度に応じて微調整を行いましょう。
参考:平成30年度「ウォームビズ」について | 報道発表資料 | 環境省
設定温度の調整方法
寒いからといって急激に設定温度を上げると、電気代が高くなってしまいます。また、部屋の空気が乾燥して喉の痛みや身体の不調につながることもあるでしょう。
最近の高気密高断熱の住宅は、部屋が温まるのが早く、一度暖まると冷めにくいのが特徴です。
自動運転モードを使用すれば、室温が低いときには強運転で、室温が上がってくると弱運転というように自動で調整してくれるので大変便利です。自動運転モードを取り入れながら、一気に温度を上げすぎないように調整しましょう。
暖房設定20℃でも暖かく過ごす方法
エアコンの推奨とされる暖房温度が20℃~22℃(20度~22度)ですが、寒いと感じる方も少なくないと思います。こちらでは、エアコンの温度設定を20℃にしても暖かく快適に過ごす方法をご紹介します。
窓のカーテンを閉める
窓は壁と違って熱が通りやすく、暖房で温められた空気の5割は窓から逃げていくと言われています。厚手・長めのカーテンを閉めて、窓からの冷気を防ぎましょう。
暖房使用時や、夕方、気温が下がる前にカーテンを閉めることで、窓から熱が逃げるのを抑えることができます。特に北側の窓は冷気が入りやすい箇所ですので、断熱効果のあるカーテンを選ぶのがおすすめです。
エアコンのフィルター掃除
エアコンの効率を維持するには、フィルターを掃除することも大切です。
汚れたフィルターはエアコンの負担を増やし、電力消費が増える原因になったり、吸気力が減って冷暖房機能が低下してしまいます。
月に1回程度フィルター掃除を行い、エアコンの効率を維持しましょう。
サーキュレーターやファンの活用
暖房と併用してサーキュレーターやファンを使用し、部屋の空気を循環させる方法も有効です。人は、足元が温まっていないと寒いと感じてしまいます。
暖かい空気は上部に溜まるため、足元の温度が低いと、いくら暖房を使用しても身体が暖まらず、暖房温度を高く設定してしまう原因に。エアコンからの温風が当たる場所にサーキュレーターを上向きに設置して、暖かい空気が部屋全体にいきわたるように工夫しましょう。
エアコンの効率的な使い方
エアコンを効率よく使用することで、電気代を抑えながら快適な室内環境を維持できます。ここでは、エアコンの効率的な使い方について解説します。
自動運転モードの活用
電気代を気にして、こまめにエアコンのオン・オフを繰り返していると、反対に消費電力が大きくなってしまう場合があります。
冷めた部屋を暖めるときに大きな電力を消費するため、短時間であれば付けっぱなしにしている方がよい場合もあるのです。そんな場合に、おすすめなのが、エアコンの自動運転モードです。
自動運転モードを使用することで、エアコンが最適な温度を自動的に維持し、省エネ効果が期待できます。室温の変化に応じて自動的に運転モードを調整するため、温度設定の手間も省くことができるでしょう。
定期的なメンテナンス
エアコンの定期的なメンテナンスは、効率的な運転を維持するために重要です。業者による点検や内部の清掃を定期的に行うことで、故障を防ぎ、エアコンを長持ちさせることができます。また、自分でできるメンテナンスも忘れずに行いましょう。
定期的なフィルター掃除や室外機を点検し、異常がないか確認することも大切です。特に、夏と冬のエアコン使用シーズン前には、しっかりとメンテナンスを行いましょう。
暖房器具の併用
エアコンだけでなく、こたつや電気毛布などを併用すると全体の電力消費を抑えながら効率的に暖房を使うことができます。
例えば、就寝時に電気毛布を使用すると、暖房の温度が低くても快適に過ごせます。お部屋の一角でデスクワークをするなど暖房で部屋全体を暖める必要が無いときには、電気ストーブやオイルヒーターなどをうまく活用することが大切です。
適切な服装
室内でも防寒を意識した服装を心がけることで、設定温度を低めに抑えることができます。足元を暖めると、身体全体が暖まりやすいため、靴下やレッグウォーマー、スリッパなどを活用しましょう。膝掛けや暖かい部屋着を着用することでも、体感温度を上げることができます。
節電グッズの活用
エアコンの電気代を節約するためには、節電グッズの活用が有効です。ここでは、特に効果的な節電グッズについて紹介します。
断熱シート
窓やドアに断熱シートや断熱カーテンを使用すると、外気の影響を最小限に抑えられます。窓からの冷気を遮断し、室内の暖かさを保つことができるため、エアコンの効率を高め、電気代の削減につながります。
断熱シートは、夏は窓からの太陽の熱を遮断する効果があるため、冬の暖房使用時だけでなく、1年を通して使用できるアイテムです。アルミ製のものや窓に貼っても目立たない透明のシートなどさまざまな種類があり、100均でもお手軽な値段で販売されています。まずは1部屋から試してみるのもよいでしょう。
湯たんぽ
近年、電気料金の高騰により湯たんぽが見直されています。就寝時に使用すると、身体をじんわりと温めてくれて心地よく眠ることができると人気があるようです。昔ながらのお湯を入れるタイプだけでなく、手軽にレンジで加熱できるものや充電式のものもあるため、使いやすいものを選びましょう。
タイマー機能の活用
エアコンのタイマー機能を活用することで、必要な時だけエアコンを運転させることができます。例えば、朝起きる時間に合わせてタイマーを設定、外出する時には帰宅時間の少し前に入タイマーを設定すると、無駄な運転をせずに快適に過ごせます。
まとめ
エアコンの暖房設定温度を適切に調整し、電気代を抑えるための工夫を取り入れることで、冬の寒さを快適に乗り越えることができます。
暖房の設定温度を抑えつつ快適な室内環境を維持するには、窓の断熱対策やフィルター清掃、サーキュレーターの活用など、さまざまな方法を組み合わせることがポイントです。
また、定期的なメンテナンスや暖房器具を併用することで、効率的にエアコンを使うことができます。暖房をうまく活用し、寒い冬を乗り切りましょう。