「エアコンを使う時期は電気代が高くなるから心配」
「エアコンの電気代はどうして高いの?」
このような電気代のお悩み、毎月の積み重ねだからこそ少しでも安くしたいですよね。
エアコンは確かに消費電力が高い家電です。
しかし、使い方をひと工夫すると電気代を大幅に節約できる可能性があります!
そこでこの記事ではエアコンの電気代の仕組みや、電気代を節約するための方法をご紹介します。
エアコンの電気代は料金プランや使い方で変わる!
エアコンの電気代は具体的に1時間何円と正確に計算しづらいことを知っていますか?
その理由は、エアコンの電気代は、消費電力と契約しているプランによって計算方法が変わるためです。
エアコン1時間あたりの電気代を計算する方法は、次の式にあてはめます。
消費電力(kW)×電気料金の単価(円/kW)÷使用時間(h)
この消費電力はエアコンの使い方によって変わるものです。たとえば風量を下げていたり、除湿にしたりと、運転に必要なエネルギーが少ないほど消費電力は低いです。
エアコンの使い方だけでなく、電気会社の料金プランによって電力量の単価によっても違うため、一軒一軒エアコンの電気代は変わると言えます。
しかし、エアコンの電気代をおさえるには環境にやさしい使い方を心がけることは共通です。
エアコンの使い方を見直すことで、月あたり数千円も電気代が安くなることも夢ではありません!
電気代が高くなりやすいエアコンの使い方
電気代が高くなりやすいのは、次の条件です。
・室内と室外の気温差が高い
・しょっちゅう電源をオンオフしている
・弱モードでエアコンをスタートする
エアコンは室外と設定温度との差が大きいほど、設定まで温度を調整するためにたくさんの電気を使います。また、同じ理由から頻繁に電源のオンオフをしていると、その分電気代もかさみやすいのです。
エアコンが特に電気を消耗するのは、運転をスタートしてから設定温度になるまでの初期の段階。この温度差を縮めて、できるだけ早く電気使用量を減らすには弱モードや除湿ではなく、自動モードによって、しっかりと暖房や冷房を使うことがポイントです。
冷房より暖房の電気代は高い
基本的にエアコンは室温を下げるよりも、暖房の電気代の方が多くのエネルギーを使う分高くなります。
特に電子レンジやドライヤーの電気使用量が多いように、冷やすよりも温める方が電力を使うため、エアコンだけに頼りすぎないことも、電気代をおさえるコツです。
もっとも電気代が安いのは送風
エアコンの運転モードの中で、特に電気代が安いのは「送風モード」です。送風は室内の空気を吸い込んで放出するため、室外機による温度調整の負担が少ないのです。
たとえば設定温度になったらあとは適度に送風によって部屋の空気を循環させ、温度を一定にする使い方でも快適に過ごせるため、その時の状況によってエアコンのモードを使い分けることが節電につながります。
エアコンの電気代を節約する方法8選
エアコンの電気代を節約するには、エアコンの使い方とほかの冷房、暖房の補助になるアイテムを取り入れることがコツです。
ここでは、家庭でできる電気代の節約方法をご紹介します。
窓に断熱シートを貼る
冬場は窓に断熱シートを貼って窓の冷えを対策することで、室温が下がりにくくなります。断熱シートはビニールやアルミでできており、数百円の価格から購入できます。
ビニールタイプなら断熱シートを貼っても太陽光が入ってこない心配もありません。
スイッチのオンオフによる温度調整をやめる
エアコンの消費電力は、電源を入れたときがもっとも高くなります。だからこそ、こまめにエアコンのスイッチを入れたり、切ったりしているとその度に消費電力が上がってしまうのです。
オンオフによる調整はできるだけ控えて、送風や除湿にするなど設定温度になった後は温度をできるだけ維持する使い方がポイントです。
1~2時間の外出はエアコンをつけたままにする
外出する際にはエアコンの電撃を切る人が多いのではないでしょうか?しかし、実は1~2時間程度の外出なら、エアコンの電源を切ってしまうと、また帰宅後に電源を入れた時に多くの電力が使われます。
短時間の外出ならエアコンの電源を切らないまま、室温を一定にした方が電気代はお得なのです。近所への買い物や散歩などの間は、エアコンを消さないでおきましょう。それでも電力が気になる方は、送風モードに切り替えることをおすすめします。
冷房は水平・暖房は下向きに風を送る
エアコンによって部屋全体の空気を一定にするには、空気の流れを意識することがポイントです。
理科の授業で学んだように、暖かい空気は上に登り冷たい空気は下に溜まりやすい性質があります。そこで、冷房は真っすぐ水平に冷たい風を送り、上に溜まった暖かい空気を冷やしましょう。
反対に暖房なら、風向きは下がおすすめです。下にすることで床付近にある冷気だまりが解消され、足元の冷えの緩和につながります。
また、空気の流れを意識すると、部屋全体の温度のムラがなくなりエアコンの消費電力も落ち着きます。ただ電源を入れるだけでなく、使用状況によってエアコンの風の向きも見直してみてください。
困ったときは自動運転モード
こまめに風向きやモードを変えることが面倒な人は、エアコンの自動運転モードを活用しましょう。自動運転モードはとても優秀で、室温が設定温度になるまでできるだけ短時間で完了するように、風量を調節してくれます。
また、最短で設定温度に近づけた後は省エネモードで稼働するため、自然とエアコンの電気代節約につながるのです。
電化製品の省エネ機能は毎年進化し、同じエアコンを何年にもわたって使い続けているのなら買い替えも検討しましょう。
新しいエアコンに切り替えるだけで、これまでより電気代がぐっと安くなることもめずらしくありません
服装によって体温調節する
エアコンだけに頼らずに服装を変えて体温調節するだけでも、消費する電力量は減らせます。たとえば、暑い日は薄着にして、冷房の設定温度は20~23℃程度にできれば18℃に設定するよりも、エアコンの消費電力をおさえられます。
同じく暖房も、熱を逃がさないインナーを着たり一枚多く羽織ったりすると、多少部屋の温度が低くても快適に過ごせるのです。
扇風機やサーキュレーターと一緒に使う
空気の対流を作るために、扇風機やサーキュレーターと一緒にエアコンを使う方法も電気代節約になります。
夏なら扇風機とエアコンを一緒に使うと、エアコンの設定温度が少し高めでも扇風機の送風によって、十分涼しさを感じられます。また部屋全体の空気が循環されるため、エアコンの消費電力をおさえられるのです。
暖房の場合もサーキュレーターによって、足元の冷気だまりを循環させると、部屋全体がしっかりと暖まることから、過ごしやすいうえエアコンの電気代節約になります。
フィルターや室外機の掃除をこまめにする
エアコンの機能をしっかりと発揮するには、フィルター掃除や室外機をきれいに使うことが大切です。ここまでご紹介した電気代節約術を取り入れても、フィルターが汚れたままではうまく風が部屋に届かず、適温になるまで時間がかかってしまうのです。
同じく室外機も、砂やホコリなどの影響を受けて温度調整のさまたげになる可能性があります。エアコンのフィルター自動掃除機能がある場合は、1~2か月に1回が目安です。毎日のようにエアコンを使う時期なら、フィルターは1~2週間に1回を目安に掃除しましょう。
それとは別に、エアコン内部や室外機の掃除は、プロによる分解掃除がおすすめです。内部洗浄は、ホコリだけでなくカビや汚れ対策になり、さらに電気代節約になるのです。
まとめ
エアコンの電気代は、スイッチを入れてから設定温度になるまでが最も電力を消費します。室温と外気との温度差が高いほど、その分電気代がかかるため、設定温度の見直しや運転モードを変えるなどして、エアコンの使い方を見直してみてください。
また、エアコンの機能を活かすにはこまめなクリーニングも大切です。
自分では手が届かないエアコンや室外機を定期的に掃除するなら、プロによる分解洗浄がおすすめです。カビや汚れ、雑菌など、見えない部分の汚れも専門の技術によって、徹底的にお掃除できます。