エアコンを購入する際、どのメーカーの製品を選べばいいのか迷うことがありますよね。
今回は、国内エアコンメーカー5社のエアコンの違いや特徴、搭載している機能について解説します。
その他の「エアコン選びのポイント」もご紹介しますので、あわせてご覧ください。
各エアコンメーカーの違いは?メーカー別エアコンの特徴
日本にはさまざまなメーカーのエアコンがありますが、メーカーごとに特徴や得意分野があるとご存じでしょうか。
代表的な国内エアコンメーカー5社の、製品の特徴を見ていきましょう。
空調専門メーカー「ダイキン」は湿度調整が得意分野
ダイキンは、家庭用空調と業務用空調のどちらにも実績があり、高い信頼性と高性能・高品質な製品で選ばれている空調専門のメーカーです。
ダイキンの主力エアコン「うるるとさらら」は、温度だけではなく湿度調整にも優れたシリーズです。
夏でも部屋が冷えすぎない「さらら除湿」機能を搭載しており、ジメジメとしがちな夏の室内をさらっと快適に保ってくれます。最新機種には、冬に空気を乾燥させずに部屋を暖める「無給水加熱」を採用。冬場のエアコンによる乾燥にも対応しています。ダイキン「うるるとさらら」は、温度と湿度の両方から心地よい空間を叶えたい方におすすめです。
またダイキンでは、寒冷地向けエアコン「スゴ暖」シリーズも展開しています。
「スゴ暖」は外気温-25℃でも運転可能で、寒冷地の寒い部屋もすばやく暖めてくれます。凍結や霜つきを抑える機能が搭載されているので、寒い地域にお住まいの方は購入を検討されてみてはいかがでしょうか。
他にも、ダイキンのエアコンには、スリムな本体とパネルのカラーバリエーションが豊富な「risora」シリーズがあります。「risora」は、エアコンをインテリアの一部のように楽しみたい方向けの商品と言えるでしょう。
クリーンな空間を目指す「パナソニック」独自イオンで美髪や美肌も
パナソニックは、「エオリア」が主力ブランドのエアコンメーカーです。
パナソニックのエアコンの最大の特徴は、独自の清潔イオンである「ナノイー/ナノイーX」。水に包まれた清潔イオン「ナノイー/ナノイーX」が、菌やウイルス、カビなどの空気中の有害物質の働きを抑えます。
エアコン「エオリア」に搭載されているナノイー/ナノイーXには、美肌や美髪への効果があります。パナソニックではヘアドライヤーなどの美容家電に、ナノイーが採用されていることを考えると、エアコンのナノイー/ナノイーXXよる美肌・美髪効果にも納得がいきますよね。パナソニックの「エオリア」は、エアコンによる肌の乾燥や髪のパサつきが気になる女性に嬉しいエアコンです。
「エオリア」シリーズには、アプリを使って遠隔操作や電気代のチェックもできる「エオリアAI」を搭載したモデルや「フィルターお掃除ロボット」のついたモデルもあります。
清潔な空気にこだわる方、美容や健康に気を使う方、パナソニックのエアコンに注目してみてください。
エアコン本体を清潔に保つ「日立」油煙や調理臭が気になる人にも
日立のエアコンは、エアコン本体を清潔に保つ機能が充実しています。
主力エアコンである「白くまくん」に搭載されている「凍結洗浄」では、エアコン内部の熱交換器を凍結させて、解凍した水でエアコン内の汚れを一気に洗い流します。エアコン本体を清潔に保つとともに、ホコリの目詰まりによる冷暖房効果の減少も抑えます。
さらに、手入れの難しいエアコン内部のファンを自動で掃除し、汚れを屋外へ排出してくれる機能が「ファンお掃除ロボ」です。ファンお掃除ロボでは、ファンに付着した油分を含んだほこりまで取り除くことができます。また、乾きにくくカビが発生・増殖しやすい排出トレーの素材に「銅」を採用しており、銅が持つ殺菌効果やヌメリ防止効果を活かして、エアコンの清潔さを高めているのも特徴です。
気になるお部屋の臭いには、新技術「凍結脱臭クリーナー」搭載機種がおすすめ。エアコン内でつくる霜で空気中の有害物質や臭いをとらえて溶かし、自動で排出まで行ってくれます。エアコンの空気の吹き出し口と吸い込み口からプラズマイオンを放出することでも、臭い成分を減少させているそうです。
エアコン本体を清潔に保ちたい方、油煙汚れやお部屋の臭いが気になる方は、日立の「白くまくん」を検討されるといいでしょう。
ハイテクノロジーで多機能な「三菱電機」
三菱電機の主力エアコンは、1967年の登場から進化し続けている「霧ヶ峰」シリーズです。
三菱電機のエアコンの最大の特徴は、赤外線センサー「ムーブアイ」。
赤外線センサーが室内や人の状態・位置を見て、冷やしすぎ・暖めすぎを防いで快適な空間をつくります。最新モデルには高精度赤外線センサー「ムーブアイmirA.I.+」を搭載。AIが部屋自体の冷えやすさ・暖まりやすさなどを分析、温度の変化を予測して、自動で運転を切り替えてくれます。
また、一部機種ですが非接触バイタルセンサーで室内にいる人の脈を計測、脈の揺らぎから感情を推定したり、活動レベルを判断したりする、最先端技術を用いたエアコンもあります。
そのほか、三菱電機のエアコン「霧ヶ峰」には、風向きを調節する機能「2か所同時空調」や「保湿風よけ」、空気をきれいにする「清潔Vフィルター」や「ピュアミスト」、快適な睡眠をサポートする「みまもり快眠」や「快眠/ねむりモード」などさまざまな機能が充実しています。
多機能で最先端技術のエアコンに興味のある方、自分好みにエアコンの機能をカスタマイズしたい方におすすめのメーカーです。
空気清浄機能が充実「日本キヤリア(旧東芝)」スタンダードモデルも人気
最後にご紹介するのが「日本キヤリア(旧東芝)」のエアコンです。日本キヤリアの主力エアコンは「大清快」。冷暖房中に空気清浄ができる「プラズマ空清」機能が特徴的です。
「プラズマ空清」は、フィルター式の集じんではなく、電気の力で空気中の汚れを集める「空気集じん」方式を採用した空気清浄機能です。電気の力でカビやホコリなどを集め、細菌やウイルス、花粉の除去や抑制も行います。フィルター交換が必要ないので、より簡単なお手入れで空気清浄機能が使えます。
また「プラズマ空清」は、空気清浄機能を単独で使用できるのも特徴です。
冷暖房が必要な夏場・冬場だけではなく、一年を通して快適なお部屋で過ごすことができます。空気清浄のみの単独の使用であれば、冷暖房使用時より電気代が安くすむのも魅力です。
日本キヤリアのエアコンは、シンプルな機能で価格が控えめなスタンダードモデルのエアコンにも定評があります。エアコンに多くの機能を求めない場合、日本キヤリアの標準モデルのエアコンを検討するといいでしょう。
日本キヤリアは、冷暖房と空気清浄を一緒に行いたい方、空気清浄機としてもエアコンを使いたい方、シンプルな機能のエアコンをお探しの方におすすめのエアコンメーカーです。
その他エアコンの選び方
エアコンを購入する際は、メーカー以外にも、次のようなポイントをチェックして製品を選ぶといいでしょう。
グレードで選ぶ
エアコンには「グレード」があります。グレードの種類は、上位機種(ハイスペックモデル)・中位機種(ミドルモデル)・標準機種(スタンダードモデル)の3つです。グレードが高いほど多機能で、最新の技術が搭載されていることが多いです。価格は、上位機種が最も高く、次が中位機種、シンプルな機能の標準機種が一番リーズナブルになります。
対応畳数や部屋の用途で選ぶ
エアコンを選ぶときには、必ず「畳数の目安」をチェックしましょう。エアコンが部屋の広さや構造に合っているかを、カタログなどの対応畳数表示で確認できます。
エアコンを設置する部屋の用途から、エアコンを選ぶのもいいでしょう。人の出入りが多く、使用頻度の高いLDKには上位機種の多機能エアコンがおすすめです。反対に、子ども部屋や寝室など日中はあまり使わない部屋には、スタンダードな機能の標準機種で十分だとも言えます。
エアコンの畳数の目安について、気になる方は以下をチェックしてみてください。
何畳用のエアコンを選べばいいの?最適なエアコンを見分ける方法とは。
エアコンメーカーの独自性能で選ぶ
エアコンに搭載されているメーカーの独自性能が、自分が求めるものと合っているかを、あらかじめチェックしておくといいでしょう。
空気の清潔さ、AIなど最新技術の搭載、多機能性、省エネ性や掃除のしやすさなど、自分のこだわりポイントをはっきりとさせておくと、エアコン選びが楽になります。
まとめ
エアコンメーカー5社のエアコンの特徴や独自機能と、エアコンの選び方をご紹介しました。それぞれのメーカーの特徴をもっと詳しく知りたい、どのグレードや機種を選べばいいか分からないという方は、ぜひ弊社にご相談ください。お客様のご要望やライフスタイルに合ったエアコン選びのお手伝いをさせていただきます。