お掃除機能付きエアコンを買えば、掃除をしなくて済むと思っていませんか?便利そうに見えるお掃除機能付きエアコンですが、実はデメリットもあります。
この記事を読んで、お掃除機能付きエアコンの特徴やメリット、デメリットを知り、後悔のないエアコン選びにお役立てください。
お掃除機能付きエアコンとは?
お掃除機能付きエアコンとは、フィルターを自動で洗浄する機能が備わったエアコンのことです。
エアコンに内蔵されたお掃除ユニットが、フィルターに付着したホコリを集め、ダストボックスにまとめるという仕組みでフィルターを掃除します。エアコンによっては、ダストボックスではなく、ホースや排気装置を通じて屋外にホコリを排出する機能が搭載されたものもあります。
機能の概要
エアコンのフィルターにホコリが付着すると、通気性が悪くなり、嫌な臭いや冷暖房効率の低下を引き起こします。
お掃除機能付きエアコンは定期的にフィルターを掃除してくれるため、自分でフィルター掃除を行う手間を減らすことができます。ただし、ホコリを掃除することはできますが、カビの発生を抑えるわけではない点には注意が必要です。
一般的なエアコンとの違い
お掃除機能付きエアコンの内部には、自動掃除を行う機能や、集めたホコリを溜めるためのダストボックスが内蔵されています。そのため、通常のエアコンと比較して本体の奥行きがあり、大きめのモデルが多いです。また、自動掃除機能が入っているため、フィルターにロックがかかっているなどお手入れにひと手間かかるものも多く存在します。
【掃除機能付きエアコン】メリット
お掃除機能付きエアコンにはどのようなメリットがあるのでしょうか。いくつかご紹介します。
自動で掃除をしてくれる
お掃除機能付きエアコンの大きなメリットは、その名の通り自動でフィルターの掃除をしてくれることでしょう。通常のエアコンの場合、フィルター掃除は一般的に2週間に1回程度掃除することが推奨されています。しかし、忙しくて忘れてしまったり、高い所の作業が難しかったりしてきちんと定期的な掃除ができないという方もいるでしょう。そのような方にとってお掃除機能付きエアコンは便利です。
アレルギー対策になる
エアコンのフィルターにホコリが溜まると、エアコンから流れてくる風と共にホコリが放出されます。その結果、エアコンをつけると鼻水やくしゃみが止まらないなどのアレルギー症状が現れることがあります。お掃除機能付きエアコンはフィルターのホコリを自動で掃除してくれるため、アレルギー対策にも有効です。
メンテナンスの手間が減る
フィルターを取り外してホコリを掃除し、また元に戻すという作業を頻繁に行うのは大きな負担になります。お掃除機能付きエアコンであれば、ボタン1つで掃除を行ってくれるためメンテナンスの手間を減らすことができるのがメリットです。
エネルギー効率の向上
お掃除機能付きエアコンは、フィルターの目詰まりを防ぐためエネルギー効率が向上し、無駄な電気代の削減にもつながります。
【掃除機能付きエアコン】デメリット
お掃除機能付きエアコンには注意すべきデメリットもあります。お掃除機能付きエアコンを検討するときにはデメリットについても知っておきましょう。
エアコンクリーニングの料金が高くなる
「お掃除機能があるので、エアコンクリーニングは不要」と考える方もいるかもしれません。しかし、エアコンのファンや熱交換器など、フィルター以外の汚れはお掃除機能では取り除けないため、定期的なエアコンクリーニングは欠かせません。構造が複雑なお掃除機能付きエアコンは、一般的なエアコンよりもクリーニング料金が高くなることが多いです。業者によりますが、通常のエアコンクリーニングの1.5倍ほどの料金がかかることもあります。
価格が高い
お掃除機能付きエアコンは、お掃除ロボットが内蔵されているため、通常のエアコンよりも本体価格が高くなることがほとんどです。購入時に価格を抑えたい場合には、これがデメリットとなるかもしれません。
全ての汚れを落とせるわけではない
お掃除機能付きエアコンは、フィルターのホコリを掃除できますが、油汚れやカビ、ヤニ汚れは除去できません。特に、リビングに設置されたエアコンは、間取りによってはキッチンで発生した油を吸引しやすく、お掃除機能でフィルターを掃除しても、べたついたホコリが取り切れずに残ることがあります。
故障のリスクと修理コスト
多機能なお掃除機能付きエアコンは、故障のリスクが高まります。また、機能が多い分、内部の構造が複雑になり、修理時のコストが高額になる可能性があることにも注意しましょう。
掃除機能に頼りすぎる
お掃除機能が付いているからと言って全く掃除をしないのは危険です。カビや汚れが蓄積し、故障や体調不良を引き起こす可能性があります。お掃除機能があっても、内部の汚れは徐々に蓄積していくため、定期的なお手入れが不可欠です。
お掃除機能付きエアコンのセルフクリーニング
お掃除機能付きエアコンでも定期的なお手入れが必要です。ただし、エアコン内部を分解すると、部品を元に戻せなくなったり、故障の原因になったりするため、自分で内部の掃除を行うことは避けましょう。一方で、内部以外の部分は、自分で掃除が可能です。効率的に運転するためには、正しいメンテナンスが重要。無理のない範囲でセルフクリーニングを行いましょう。
本体外側の掃除
雑巾などを使って、フロントパネルやエアコン上部に付着したホコリや汚れをきれいに拭き取ります。また、吹き出し口や風向きを調整するルーバーはカビが発生しやすい部分なので、柔らかい布で優しく掃除するようにしましょう。
フィルターやダストボックスの掃除
お掃除機能付きエアコンは、自動でフィルターのホコリを掃除しますが、細かいホコリは取り切れず、残ってしまうことがあります。
そのまま放置すると、ホコリがカビや油を吸着し、取れにくい汚れになることも。また、目詰まりの原因にもなるため、1年に1度を目安にフィルターを取り外して洗浄するのがおすすめです。ホコリは掃除機で吸い取り、汚れがひどい場合は中性洗剤を溶かしたぬるま湯で優しく洗浄します
ダストボックスには、エアコンが自動で掃除したホコリが溜まるため、定期的にホコリを捨てる必要があります。メーカーによっては、エアコン本体に付いているお掃除ランプが点滅し、お手入れのタイミングを知らせてくれるものもあります。
室外機の掃除
見落としがちなのが室外機の掃除です。室外機の中やドレンホースに異物や汚れが詰まっていると、エアコンの動作効率を下げてしまいます。汚れがひどい場合は、歯ブラシなどで優しく異物や汚れを取り除きましょう。
まとめ
お掃除機能付きエアコンの特徴やメリット、デメリットを解説しました。エアコンを長く快適に使うためには、定期的なお手入れが必要です。構造が複雑なお掃除機能付きエアコンは、自分でのメンテナンスが難しく、内部の掃除を行うと故障の原因になることも。エアコンのメンテナンスは、信頼できる業者に依頼するのがおすすめです。エアココでもエアコンクリーニングを承っています。クリーニングをご検討の際にはお気軽にご相談ください。