一見、あまり汚れていないように見えるエアコンでも、内部は意外と汚れていることがあります。
エアコンを長持ちさせるためには、定期的なお手入れが不可欠です。
しかし、いつ掃除を行うべきか迷っている方も多いでしょう。そこで、今回は自分でできる日常的なお手入れ方法と、業者にエアコン掃除を依頼する頻度やタイミングについて解説します。
エアコンの掃除って本当に必要?
快適な生活に欠かせないエアコンですが、掃除が必要かどうか疑問に思ったことはありませんか?
結論から言うと、エアコンは定期的な掃除が必須です。掃除を怠っていると、さまざまなリスクを招く可能性があります。
エアコン内部は意外と汚れている
エアコンは、外から見るとあまり汚れていないように見えますよね。しかし、使い続けることで少しずつ内部にはホコリやカビなどの汚れが溜まっていきます。特に、エアコンがキッチンに近い場合は油汚れを吸い込みやすく、喫煙者がいるとヤニ汚れも蓄積します。このように、エアコンの内部は知らないうちに汚れてしまうことが多いのです。
汚れがもたらす影響
汚れたエアコンを使い続けていると、エアコンの運転効率の低下だけでなく、健康への影悪影響も考えられます。具体的にどのような影響があるのか見ていきましょう。
運転効率の低下
エアコンのフィルターが汚れると、空気の循環が悪くなり冷暖房効率が低下します。これにより無駄なエネルギーを消費し、電気代も高くなってしまいます。
健康への影響
エアコン内部にホコリやカビが溜まると、運転時に汚れが室内に放出され、咳や鼻水などのアレルギー症状を引き起こすリスクが高まります。特に、カビは喘息や肺炎を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
エアコン掃除の頻度
では、エアコン掃除の適切な頻度はどのくらいでしょうか?ペットを飼っている、喫煙者がいる、長時間エアコンを稼働しているなど、使用状況によって異なりますが、一般的な掃除の頻度は以下の通りです。
フィルター掃除は「毎月1回」
フィルターは、エアコンの動作効率を維持させるために大変重要な部分です。ホコリを受け止める役割をするフィルターは、エアコンの部品の中でも特に汚れやすく、放置しているとカビが発生することもあります。1ヵ月に1回を目安に掃除しましょう。
エアコン内部の掃除は「1年~2年に1回」
ある程度のホコリや汚れはフィルターで受け止めることができますが、微細なホコリはエアコンの内部に溜まります。フィルター掃除を頻繁に行っている場合は2年に1回、ペットを飼っている、または、ほぼ毎日エアコンを使用している場合には1年に1回のペースでエアコン内部の掃除を行うのが理想的です。
自分で掃除する?業者に頼む?
長くエアコンを使い続けるためには、日常的なお手入れが大切です。とはいえ、「壊したらどうしよう」「どこまで自分で掃除してよいのか分からない」という方もいるのではないでしょうか。
業者に頼んだ方がよい部分を無理に自分で掃除すると、故障や不具合の原因になることもあります。自分で掃除できる部分と、業者に依頼すべきケースを正しく理解しておきましょう。
自分でできるお手入れ
自分でできるエアコンのお手入れについて見ていきましょう。こまめにお手入れをすることで、エアコンを長く快適に使うことができます。
フィルター掃除
まず、エアコンの電源を落とし、フィルターを取り外します。
フィルターの表面のホコリを掃除機で吸い取り、次に水で洗浄して汚れを取り除きます。
汚れがひどいときには歯ブラシなどで優しくこすって汚れを落としましょう。ただし、変形や破損に注意が必要です。掃除が終わったら、日陰で完全に乾かして完了です。
吹き出し口と本体の拭き掃除
エアコンの吹き出し口はカビが発生しやすい部分ですので、柔らかい布で汚れを拭き取ります。
また、本体の上部にもホコリが溜まりやすいため、忘れずに拭き掃除を行いましょう。
そうすることで、エアコンが吸い込むホコリを軽減できます。
業者に頼むべきお手入れ
以下のような場合には、業者にエアコン掃除を依頼することをおすすめします。
カビなどの汚れが見えている
吹き出し口や風向きルーバーに黒い点々や白くふわふわしたものが見える場合、エアコン内部にもカビが発生している可能性が高いです。空気中のカビを吸い込むと、アレルギーや肺炎などの病気の原因になることがあるため、早めにクリーニングを依頼しましょう。
においが気になる
エアコンを付けたときに嫌なにおいがする場合も、内部にカビが発生している可能性があります。使用状況によっては油やヤニなどの頑固な汚れが付着しているケースも。エアコン内部は、セルフクリーニングでは完全に汚れを落としきれないため、業者に依頼するのがおすすめです。
エアコンの効きが悪い
エアコンの効きが悪いと感じる場合、エアコン内部の汚れが原因かもしれません。フィルターが目詰まりしているか、エアコン内部に汚れが蓄積していると、空気を効率よく取り込めなくなります。フィルターを掃除しても改善しない場合には、クリーニングを検討しましょう。
エアコン掃除を依頼するタイミング
エアコンクリーニングを業者に依頼するベストなタイミングは、いつでしょうか?クリーニングを行う際は、エアコンを数時間停止させる必要があるため、真夏や真冬の掃除は避けるのが賢明です。
春(3月後半から4月)
春にエアコンクリーニングを行うなら、少し暖かくなってきた3月後半から4月がおすすめ。暑くなると、毎日長時間エアコンを使うご家庭も多いでしょう。本格的にエアコンを稼働する前にクリーニングを行えば、エアコンが綺麗な状態で夏を迎えることができます。
秋(9月後半から11月前半)
夏のエアコンシーズンが終わった後の、9月後半から11月前半もクリーニングに適しています。夏場に冷房を使用したエアコンは湿気によりカビが発生しやすい状態です。夏の間に増殖したカビや汚れを秋に一掃して冬の暖房シーズンに備えましょう。
まとめ
エアコン掃除をするとき、自分で掃除をするのか業者に頼むのか、迷う方もいるかもしれません。自分でできるお手入れもありますが、エアコン内部の掃除は業者にお願いするのがおすすめです。
エアコン掃除は冷房や暖房を使用する季節が終わった春または秋に行うと、長期間きれいな状態を維持できるでしょう。本格的にエアコンを使用する夏や冬は、繁忙期で希望日に予約が取れない可能性もあるため、スケジュールには余裕をもってクリーニングを依頼するようにしましょう。