エアコンは、家庭やオフィスで快適な空間を維持するために欠かせない存在です。
しかし、エアコンには寿命があり、その耐用年数を過ぎると冷暖房効率が悪くなり、修理が必要になることが増えてきます。ここでは、エアコンの寿命と買い替えのタイミングについて詳しく解説します。
エアコンの重要性と寿命について
暑い夏や寒い冬に、エアコンなしで過ごすことは考えられないという方も多いでしょう。
エアコンは、一定の室温を保つことで、熱中症や風邪の予防、空気清浄機能によるアレルギー症状の軽減など、快適性と健康の両方において必要不可欠なアイテムです。
しかし、エアコンを使い続けていると少しずつ寿命が近づいてくるものです。ここでは、エアコンの寿命はどのくらいなのか見ていきましょう。
エアコンの耐用年数
耐用年数という言葉を聞いたことはありますか?耐用年数とは、通常の用途用法を守って製品を使用した場合に本来予定される効果を発揮できる期間のことです。使用状況や環境によって異なりますが、エアコンの耐用年数は一般的には約10年が目安とされています。
内閣府の資料によれば、2018年度のルームエアコンの平均使用年数は13.6年でした。おおよそ10年前後でエアコンを買い替えているご家庭が多いことが分かります。
参考URL:使用年数調査 結果報告書
エアコンは10年で寿命?
10年が過ぎると必ずエアコンの寿命が来るわけではありません。
しかし、エアコン部品の最低保有期間は10年程と定められていることが多いため、それ以上経過すると部品がなくて修理が難しくなることも。10年前後使用したエアコンは、修理よりも買い替えを検討する方がおすすめです。
エアコンの寿命を伸ばすためのポイント
エアコンは、大きな買い物であるためできるだけ長く使い続けたいものです。エアコンの寿命は、適切なメンテナンスや使用方法に気を付けることで伸ばすことができます。ここからは、エアコンの寿命を伸ばすためのポイントについて説明します。
エアコンのフィルターを掃除
エアコンフィルターにホコリが溜まると、エアコン内部に流れる空気量が減ってしまい、空気が十分に循環されなくなります。そうすると、冷房や暖房の効率が下がってしまい指定温度を維持するために余分なエネルギーが消費されてしまいます。
エアコンを使用しているときは、月に1回は掃除しましょう!
室外機の環境を整える
室外機の吹き出し口に葉っぱやゴミがたまらないようにしましょう。
吹き出し口にゴミが入ったり、周りに障害物があるとうまく熱を放出できずコンプレッサーへの負担が大きくなります。
コンプレッサーはエアコンの心臓部にあたる重要な機械なので過度な負担は寿命を縮めることに繋がります。
適切な使用方法
エアコンの効率的な使用は、寿命を伸ばすことにつながります。適正な温度管理や過度な連続使用を避けることで、エアコンにかかる負荷を減らしましょう。
エアコンの寿命が近づいているサイン
エアコンは、どんなに大切に使用していても、少しずつ寿命が近づいてきます。寿命を超えて使い続けていると、いきなりエアコンが付かなくなる、電気代が高くなる、健康被害が発生するなど、困った事態を招いてしまうかもしれません。10年程度使用しているエアコンで、次のようなサインが見られた場合は、買い替えを検討しましょう。
エアコンが効きにくい
長い時間稼働しているのに設定温度になかなか到達しないという場合、エアコンの性能が低下している可能性があります。フィルターの汚れを清掃してもエアコンの効きが改善しない場合には、寿命が近づいているかもしれません。
異音や異臭がする
エアコンの運転中に異音や異臭がする場合、エアコン内部に問題が発生していると考えられます。特に、ガラガラ、ガタガタと音がするときには内部の部品が破損している可能性があるため、一度修理に出すか、買い替えをおすすめします。
また、運転時に異臭がする場合は、エアコン内部にカビが発生しているケースが多く見られます。エアコンクリーニングを業者に依頼することもできますが、費用が1~2万円程かかるため、買い替えてしまう方がよい場合もあるでしょう。使用年数を考慮して、買い替えを検討しましょう。
電気代が増えた
エアコンの運転時間は大きく変わっていないのに、急に電気代が増えた場合も寿命が近づいているサインです。エアコンの効率が低下すると、室温を維持するために、より多くのエネルギーを消費するため、電気代が増えてしまいます。
水漏れがする
エアコンから水漏れがする場合は、ドレンホースの詰まりが考えられます。
ドレンホースが詰まっているときには、ポコポコと異音がすることがあるため、一度点検してみましょう。また、寒冷地の場合はドレンホースが凍結することで、同様に水漏れが発生することもあります。気温の低い日のみ水漏れが発生する場合は、ドレンホースなしで室外機から直接水を排出できる寒冷地対応エアコンへの買い替えを検討してみるのもよいかもしれません。
エアコンをお得に購入できる時期
エアコンを買い替えるなら、できるだけお得な時期に購入したいですよね。1年の中で、エアコンがお得なシーズンは何度かあるため、急ぎでない場合には、ぜひお得な時期に購入しましょう。
年末年始の12~1月
この時期は、新年セールやキャンペーンが行われるため、お得にエアコンを購入できるチャンスです。ただし、お客さんの来店も増える時期ですので、ゆっくり選びたいという場合には少し慌ただしく感じるかもしれません。
決算セールの3月・9月
多くの店舗で決算セールが行われる3月・9月は、割引価格でエアコンを購入できる可能性があります。気候も良い時期ですので、取り付け工事でしばらくエアコンが使えなくても苦にならない点もメリットです。
モデルチェンジの10~11月
新しいモデルが発売される前のこの時期は、割引された旧モデルを購入することができます。最新モデルでなくても構わないという場合には、おすすめの時期です。
お店が混まない時期
エアコンは、購入して終わりではなく、取り付け工事をしなくてはなりません。繁忙期には、取り付けの予約待ちが発生したり、在庫が少なく欲しいモデルが手に入らなかったりする可能性があるため、出来るだけ避けるのが無難です。特に、6~8月はエアコンの購入が多い時期なので、できるだけこの時期を外すようにスケジュールを検討しましょう。
新年度開始後の4~5月
4~5月は、新年度に向けたエアコンの購入ラッシュが落ち着く時期です。店舗も混みにくいことが予想できるので、落ち着いてエアコンを選びたいという場合も、複数の機種をゆっくり比較検討できるでしょう。
需要ピークを越えた8~9月
真夏が過ぎた8~9月もエアコンの需要が一時的に落ち着きます。混みあうことなく、スムーズに購入できるでしょう。
まとめ
エアコンの寿命を理解し、適切なタイミングで買い替えることは、快適な生活環境を維持するために重要です。定期的なメンテナンスと適切な使用方法で寿命を伸ばし、寿命が近づいた際には賢く買い替えを検討しましょう。これにより、エアコンの性能を最大限に活かし、長期間にわたり快適な空間を保つことができます。