エアコンの進化は目覚ましく、最近では人工知能(AI)を搭載したエアコンが多数登場しています。このAI機能付きエアコンは、従来のエアコンとどのような違いがあるのでしょうか?
この記事では、エアコンのAI機能について詳しく解説します。メリット・デメリットを把握したうえで、AI機能が本当に必要かどうかご検討ください。
エアコンにAI機能は必要?
近年、AI機能付きエアコンは多数販売されています。そのため、どの機能が付いたエアコンを選ぶべきなのか、そもそもエアコンにAI機能が必要なのか悩んだ経験がある方も多いのではないでしょうか。
まずは、AI機能付きエアコンの概要と、従来のエアコンとの違いについて知っておきましょう。
AI機能付きエアコンとは?
AI機能付きエアコンとは、人工知能(AI)を搭載したエアコンのことです。
エアコンのAI機能には、室温や湿度を感知して快適な運転を行う自動温度調整機能や、消費電力を抑えて運転を行う省エネモード、離れた場所からスマートフォンで操作ができるリモート操作機能、ユーザーの生活パターンや部屋の環境を感知・学習する機能など、実にさまざまな機能があります。
従来のエアコンとの違い
AI機能が付いていない従来のエアコンは、一定の運転を保ち続けます。そのため、部屋が快適な温度になった段階で手動で温度や風量を適宜調整する必要がありますが、AI機能付きエアコンは、自動で最適な設定を行うため、手間をかけずに快適な室温を保つことができます。
また、従来のエアコンの場合、室温が設定温度になったにもかかわらず強運転モードを続けていると、電気代が余分にかかってしまいます。一方、省エネ運転がついているエアコンは、お部屋の温度が設定温度に到達したのを感知して電力消費を抑えた運転をしてくれるため、電気代の節約にもつながります。
AI機能付きエアコンのメリット
AI機能付きエアコンには、以下のようなメリットがあります。順番に見ていきましょう。
自動で温度調整ができる
AI機能が付いていないエアコンは、室温が設定温度に到達しても設定時と同じ運転モードを続けるため、部屋が冷えすぎたり暖まりすぎたりして快適な室内温度を保つのが難しいことがあります。しかし、AI機能が搭載されているエアコンは、室内温度を感知して温度調整を自動で行うため、常に快適な室内環境を維持できます。
エネルギー効率向上
AI機能付きエアコンは、エネルギー消費を抑えつつ効果的な冷暖房の調整を自動で行ってくれます。そのため、電気代を気にしてエアコンの電源をこまめに切ったり、風量を調整したりする必要がありません。手間をかけずに無駄な電力消費を減らすことができるので、電気代の節約にも貢献します。
リモート操作ができる
長時間の外出から帰ったとき、お部屋が快適な室温になるまで時間がかかってしまうのは仕方のないことだと諦めていませんか?エアコンの機種によっては、スマートフォンの専用アプリを使って外出先から操作できるものも登場しています。
帰宅前にエアコンを稼働しておくことができるので、お部屋に入った瞬間から快適な室内環境で過ごすことができます。また、電源を消し忘れて外出してしまったという場合にも、外出先から電源をオフすることができるので大変便利。誰もいない部屋で何時間もエアコンを稼働させてしまった…という失敗を防ぐことができます。
健康管理につながる
AI機能付きエアコンは、室内の湿度や温度をモニタリングし、快適で健康的な環境を維持します。お部屋が暑すぎる、または寒すぎるということがなく適度な湿度を保つため、風邪などの感染症にかかるリスクを抑えることが可能です。
また、お掃除機能が付いているエアコンは、定期的にフィルターのホコリを除去してくれるため、アレルギーのリスクを下げる効果も期待できるでしょう。
AI機能付きエアコンのデメリット
一見、メリットの多いAI機能付きエアコンですが、デメリットも存在します。AI機能付きエアコンを検討する時には、メリットだけでなくデメリットについても把握しておきましょう。
コストが高い
AI機能が付いていないエアコンと比較すると価格が高く、初期費用がかかります。搭載している機能が多いと、その分価格も上がるため、エアコンの設置場所や使用頻度を考慮して必要な機能を見極めることが大切です。
例えば、使用頻度の少ない子ども部屋や寝室などに設置する場合は高機能なAI機能付きエアコンは必要ないというケースも考えられます。
使いこなすまでに時間がかかる
多機能なエアコンの場合、設定や操作が難しいと感じることもあるかもしれません。使いこなすまでに時間がかかる場合もあります。ご高齢の方が使用する場合には、自動運転モードや省エネ機能だけなど、必要最低限の機能だけが搭載されているエアコンの方が使いやすいこともあるでしょう。
修理が複雑
AI機能付きエアコンは、内部構造が複雑で修理が難しいケースがあります。修理ができたとしても、複雑な作業が必要で手間がかかるため、修理費用が高くなることも考えられます。
エアコン選びのポイント
エアコンを選ぶ際には、どのようなことに気を付ければよいのでしょうか?エアコンにAI機能が必要かどうかは、エアコンを使用するご家庭によって異なります。エアコンを選ぶときに考慮すべきポイントをご紹介します。
ライフスタイルに合わせて選ぶ
外出が多い場合はリモート操作ができるもの、家で過ごす時間が長い場合やリビングに設置する場合は自動温度調整機能があるものがおすすめです。
一方、客間などあまり使用頻度が高くない部屋の場合は、AI機能のないエアコンでも快適に過ごせる可能性もあるでしょう。使用頻度やライフスタイルを考慮して必要な機能やAI機能の有無を検討するのもポイントです。
予算と機能のバランス
エアコンは、多くの機能が付くほど価格も高くなります。不要な機能が付いていたり、機能が多すぎたりするとうまく使いこなせず、もったいないと感じる場合もあります。自分にとって必要な機能を見極めて予算とのバランスを考える必要があるでしょう。
長期的なコストパフォーマンス
AI機能付きエアコンは初期費用が高くなる一方、省エネ運転機能や自動温度調整機能により電気代が節約でき、長期的に見るとコストパフォーマンスが優れることがあります。例えば、長時間エアコンを稼働させるリビングなどに設置する場合は、初期費用が高くても消費電力が抑えられるAI機能が搭載されたモデルを検討してみましょう。
まとめ
使用状況によってはAI機能がないエアコンのままで快適に過ごせる可能性もありますが、利用頻度の高い場所などでは最新技術であるAIを活用することで、エアコンの性能を最大限に引き出し、快適な空間を作ることができます。
エアコンのAI機能には多くの種類があるため、何のAI機能が必要か、生活スタイルやニーズに応じて検討することが大切です。自分に合った機能が搭載されたエアコンで、快適な生活を実現しましょう。