目次
今年、まだ五月なのに一部地域では34℃を超えたりと夏のように暑い日が増えてきました。
筆者も娘がいるので、たまにエアコンを付けるのですがその時に気になるのが「電気代」です。
実は、エアコン機能の「風量」をうまく使うと電気代を節約しながら、快適な設定温度にしてくれる方法があります。
ここでは、風量と節電の関係や風量を使った節電術を紹介していきます。
風量の種類
節電と風量を関係性について理解する前に、エアコンの風量の種類についてみておきましょう。
エアコンには「自動」「微風」「弱」「中」「強」といった複数の風量設定が用意されています。それぞれの特徴と、使用される主な場面を紹介します。
風量の種類 | 説明 |
---|---|
自動 | 内蔵されたセンサーが室温や設定温度との差を感知し、適切な風量を自動的に調整します。エアコンの起動時など、速く室温を落としたい場合に積極的に強い風量を選択し、設定温度に近づくにつれて徐々に風量を弱めるのが一般的です。 |
微風 | 最も弱い風量でエアコン稼働中の音も静かです。就寝時や室温が安定している状態で穏やかな空気の流れを作りたい場合に適しています。 |
弱 | 微風よりもやや強い風量で、静養性を保ちつつ、ある程度の空気循環を確保します。中程度の室温変化に対応する場合や、一定の穏やかな風を感じたい場合に使用されます。 |
強 | 最も強い風量で、最大限の空気循環能力を発揮し、室温を速く変化させます。エアコンの運転開始直後や、室温が極端に高い、または低い状況で積極的に使用されます。 |
電気代を抑える「風量」の選び方
エアコンの風量を使うときの上手な選び方を紹介していきます。
設定温度を上げたり、風量を弱めたりすると逆に電気代が高くなっていく可能性があるので比較しながらどの風量設定が最も節電につながるのか紹介していきます。
エアコン「風量を上げる」「設定温度を下げる」どっちがお得?
まず結論から言うと、「風量を上げる」方が節電効果が高いです。
その理由は、設定温度を下げるとエアコンの電力を消費する部分に負荷がかかり消費電力が高くなります。
一方、風量を上げるとエアコン内のファンが強くなるので若干の消費電力の増加にはなりますが設定温度を下げるよりも消費電力は大幅に少なくなります。
ダイキン工業の調べによると、風量「強」の設定にすると、設定温度を1℃下げるよりも半分の消費電力で済むとのことです。
※参考URL:設定温度を 「1℃下げる」 のと、風量設定を 「強」 にするのとでは、どちらが節電?
エアコン「風量を弱」「風量を自動」どっちがお得?
こちらは、「風量 自動」の方が節電効果が高いです。
その理由は、風量「弱」の方は、部屋の涼しくするのに時間がかかるのに対し、風量「自動」は、一気に部屋の中を冷やすので設定温度にすぐに達して電力をあまり消費しなくなるからです。
なので、基本的に風量弱はあまり使わず。少し寒いなと感じるときは設定温度を上げて自動にした方が良いといえます。
風量設定と組み合わせたいエアコンの節電方法
エアコンの風量設定を賢く行うだけでなく、以下の節電方法と組み合わせることで、さらに電気代を抑えることができます。今日からできる簡単な方法をご紹介しますので、ぜひできそうなものから取り入れてみてくださいね。
サーキュレーターをエアコンの「真下に置く」
サーキュレーターとエアコンを使うことで、冷気や暖気を部屋全体に行き渡らせることができるので、快適な温度を維持できます。
サーキュレーターはエアコンの真下において、向きは平行にエアコンの風の向きに合わせて空気を送ってあげると効率的に空気が循環してくれます。
遮熱性のあるカーテンを活用する
「夏場は73%」「冬場は58%」の熱が窓から入ってきます。
窓から熱がほとんど入ってくると考えると、遮熱効果のあるカーテンはとても重要です。
また、断熱効果の高いカーテンであれば冷暖房の効きもよくなるので、節電を気にするなら必ず断熱性能の高いカーテンにしましょう。
こまめにオンオフするより「つけっぱなし」に
短時間の外出であれば、エアコンをこまめにオンオフするよりも、つけっぱなしにしておいた方が電気代を節約できる場合があります。
エアコンは、運転開始時に最も多くのエネルギーを消費するため、短い期間で頻繁にオンオフを繰り返すと、その都度大きな電気を消費してしまうのです。
一般的に、30分程度の外出であれば、つけっぱなしの方が経済的であると言われています。 ただし、数時間以上の外出時には、必ず電源をオフにしましょう。
まとめ
夏冬の期間にフル稼働するエアコンは、電気代が高くなる大きな理由の1つです。
エアコンの風量をうまく使いこなすことで、電気代を節約することができるのでぜひ皆さんも実践してみてくださいね!
また過去の記事で、室外機の節電方法を紹介しているので合わせて読み進めてみてください!