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「去年、エアコンを普通に使えたから大丈夫」
そう思って、久しぶりに使うエアコンを稼働させていませんか。
実は、長期間使用していなかったエアコンを急に使い始めると、思わぬトラブルが発生することも。
「暑くなってから冷房が効かない」
「異臭がして体調を崩した」
「修理業者が2週間待ち…」
そんな最悪の事態を避けるために、今すぐできる簡単な準備をご紹介します。
夏前の4-5月にエアコン「試運転」が必要な理由
エアコンメーカー大手のダイキンが公開している問い合わせ件数のデータを見ると、7月の修理依頼は4月の約10倍になっています。
画像引用(→ダイキン:2022~2024年調べ:月別問い合わせ件数グラフ)
4月:基準値
5月:約2倍
6月:約5倍
7月:約10倍 ← ピーク!
8月:約8倍
つまり、夏本番になってからでは修理依頼に時間がかかったり、暑い時期なのにエアコンが付けれないという事態になる可能性が高いです。
なので夏前である4月・5月に必ず試運転を行うように心がけましょう。
4・5月の試運転で回避できる3つの危機
試運転を回避する3つの方法をご紹介します。
故障や異常によるトラブルを早く発見できる
長期間エアコンを使用していない場合、以下のようなリスクが発生している可能性があります。
・内部部品の劣化
・配管の詰まり
・電気系統のトラブル
・カビやホコリの蓄積
試運転をすることで、エアコンの以上をすぐに気づくことができ、シーズン本番に余裕をもって修理や点検ができるので夏にエアコンが使えないことを避けることができます。
健康リスクの低減・節電につながる
長期間使用していないとエアコンを稼働すると、エアコン内部に付着した「有害細菌」「悪臭」「ダニ・カビ・花粉」が放出され、健康リスクが増えます。
そのため、エアコンの試運転前にフィルター掃除やエアコンクリーニングを業者に依頼するようにしましょう。
そうすることで、エアコン内部の有害細菌だけでなくホコリやゴミも取り除けるので冷暖房の効率も高くなり節電にもつながります。
修理業者の予約を確保できる
毎年、夏本番になるとエアコンの修理や点検、クリーニングの依頼が急増し、業者の対応が数週間待ちになることも珍しくありません。気候が穏やかな4・5月ごろを目安に試運転をしておけば、猛暑の中でエアコンが使えないという事態を避けられます。
試運転前の準備:「掃除→チェック」の黄金ルール
エアコンの試運転の前は、必ずエアコンの掃除・チェックを行います。試運転の前に掃除・チェックを先に行うべき理由は次の通りです。
×間違った順序:試運転 → 掃除
・汚れの原因が特定できない
・室内にホコリ・カビをまき散らす
・正確な動作確認ができない
〇正しい順序:掃除 → 試運転
・エアコン本来の性能を確認できる
・清潔な環境で動作テストが可能
・故障と汚れを正確に判別できる
5分でできる基本掃除チェックリスト
フィルター掃除や本体表面・吹き出し口やルーバーの掃除の方法をご紹介します。
【必須】フィルター清掃(所要時間:3分)
1)取り外し:エアコンカバーを開けてフィルターを外す
2)除塵 :掃除機でホコリを吸い取る
3)水洗い :シャワーで裏面から水を流す
4)乾燥 :完全に乾かしてから取り付け
【重要】本体表面・吹き出し口清掃(所要時間:2分)
・柔らかい布で表面を拭く
・吹き出し口のルーバーも忘れず
・から雑巾で水気は完全に拭き上げる(カビ予防のため)
【最後に】室外機・リモコン確認
【室外機】
・室外機の周囲に物が置かれていない
・吸込口・吹き出し口にゴミがない
・ドレンホースが下向きで詰まりなし
【リモコン】
・電池残量OK
・全てのボタンが反応する
【超簡単3ステップ】プロ推奨の試運転方法
STEP | 内容 | 目安時間 |
---|---|---|
STEP 1 設定確認 |
|
1分 |
STEP 2 動作チェック |
🕐 運転開始後、以下を確認
|
10〜30分 |
STEP 3 外部確認 |
室外機をチェック
|
5分 |
こんな症状があったら即プロに相談!
【危険レベル:高】すぐに使用中止
- 🔥 焦げ臭い匂いがする
- ⚡ 異常な音(ガラガラ、キーキー音)
- 💧 水漏れしている
- ❄️ 全く冷えない
【注意レベル:中】早めの点検推奨
- 😷 カビ臭い匂いがする
- 💨 風量が明らかに弱い
- 🌡️ 冷えるまでに時間がかかる
⚠️ 重要な注意:
異常があるまま使い続けると、故障の拡大や健康被害のリスクが高まります。
見落としがちな盲点:全部屋のエアコンをチェック!
💡 見落としがちな盲点:全部屋のエアコンをチェック!
多くの人が犯す失敗:
- ❌ リビングだけチェックして安心
- ❌ 使用頻度の低い部屋は後回し
- ❌ 子ども部屋・寝室を忘れる
📝 実体験談
「リビングのエアコンは毎年チェックしていたのに、子ども部屋のエアコンが故障していることに気づかず、熱帯夜に子どもが熱中症になりかけました…」
— 30代主婦
✅ 全部屋チェックリスト
- リビング・ダイニング
- 主寝室
- 子ども部屋(複数ある場合は全て)
- 書斎・和室
- その他の部屋
まとめ:快適な夏を迎えるための行動計画
最近では、梅雨前から夏日になる日も増え、本格的な猛暑を迎える前でもエアコンのチェックが欠かせません。
エアコンは「掃除 → 試運転」の順で点検を行い、異臭・異音、冷え不足などのトラブルを確認しておくことが快適で安全な夏を迎えるポイントです。
試運転で異常を感じたときはもちろん、「試運転の仕方が分からない」「異常なのか判断がつかない」と感じたら、お気軽にエアココまでご相談ください。
「試運転の方法が分からない」「異常かどうか判断できない」そんなときは、お気軽に弊社エアココにご相談ください。
エアコンの準備について、より詳しい情報をお探しの方は、こちらの記事もぜひご覧ください。
悪臭対策をもっと詳しく
エアコンの悪臭を取り除く方法とは?
・臭いの原因別対処法
・自分でできる消臭テクニック
・プロクリーニングの効果と必要性
年間を通じたメンテナンス計画
エアコン掃除の頻度・タイミングについて
・季節ごとの最適な掃除スケジュール
・使用環境別のメンテナンス頻度
・長期的なコスト削減のコツ
これらの記事と合わせて読むことで、1年を通じてエアコンを最適な状態で使用できるようになります!