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「真夏の昼間にエアコンが急に止まった!」
猛暑の中でエアコンが動かなくなると、本当に焦りますよね。
この記事では、真夏にエアコンが急に止まる原因と、自分でできる応急処置をわかりやすく解説します。さらに、買い替えが必要なサインや故障時の暑さ対策まで紹介。万が一に備えてチェックしておきましょう。
エアコンが急に止まったときの初動対応
エアコンが突然止まってしまったら、慌てずに以下の項目を順番に確認してみてください。簡単なチェックで復旧するケースも多くあります。
■すぐに確認すべき5つのポイント
☐ 設定温度を1~2℃変更する
→ 冷房なら1~2℃下げる、暖房なら1~2℃上げる
→ 自動停止機能が働いている可能性を確認
☐ 電源の入れ直しを行う
→ コンセントを一度抜いて、1分後に差し直す
→ ブレーカーが落ちていないか確認
☐ 室外機周りを確認する
→ 障害物がないかチェック
→ ファンが正常に回っているか目視確認
☐ リモコンの動作を確認する
→ 電池残量をチェック
→ 液晶画面が正常に表示されるか確認
☐ エラーコードの有無をチェック
→ 本体のランプやディスプレイを確認
→ エラーコード表示があれば取扱説明書で照合
これらを試しても動かない場合は、次の項目で原因を特定していきましょう。
エアコンが急に止まる8つの原因と対処法
エアコンが急に止まる原因は複数あります。ここでは、よくある原因と自分でできる対処法について詳しく解説します。
設定温度到達による自動停止
多くのエアコンは省エネ機能として、設定温度に到達すると自動的に運転を停止または送風モードに切り替わります。
■対処方法
・設定温度を2~3℃変更して反応を確認
・自動運転モードになっていないかチェック
・人感センサー付きの場合、センサーの動作確認
電源周辺のトラブル
ブレーカーの落下やコンセントの接触不良によって、電源まわりに問題によりエアコンが急に止まることがあります。
■対処方法
・ブレーカーを上げ直す
・コンセントを差し直してエアコンをリセット
・他の家電が動作しているか確認(分電盤の問題の可能性)
・延長コードを使用している場合は直接コンセントに接続
【真夏に多い】室外機の放熱不良・周囲の障害物
室外機周辺の環境が原因で、熱を逃がせなくなっている状態です。真夏に特に多いトラブルです
■主な原因
・室外機の周囲に物が置かれている
・直射日光が強く当たり本体が過熱
・室外機の吹き出し口や吸い込み口が塞がれている
・周囲の風通しが悪い
■対処方法
・室外機周囲20cm以上のスペースを確保
・障害物を撤去して風通しを良くする
・日よけを設置する(直射日光対策)
・ファンが回っているか確認(回っていなければ故障の可能性)
運転中にファンが動いていない場合は、早めに専門業者へ相談してください。
参考記事:【節電したい方必見】エアコンの室外機は日よけと置き場所が重要!
マイコン(制御基板)の一時的な不具合
エアコン内部の制御システムが誤作動を起こしているケースです。
■対処法
・電源プラグを抜いて3~5分待つ
・コンセントを差し直してリセット
・改善されない場合は内部故障の可能性
リセット後も頻繁に停止する場合は、専門業者による点検が必要です。
リモコンやセンサーの異常
リモコンの電池切れや温度センサーの誤作動が原因の場合があります。
■チェックポイント
・リモコンの液晶が表示されるか
・ボタンを押したときに反応するか
・温度センサーに異物が付着していないか
■対処法
・リモコンの電池を新品に交換
・本体の「応急運転ボタン」で動作確認
・応急運転ボタンで正常に動けば、リモコンの故障
・応急運転でもすぐ停止する場合は、センサーや基板の異常
パーツの不具合・取り付け不良
各部品の故障や取り付け不良が原因のケースです。
■確認すべき箇所
・前面パネルが正しく取り付けられているか
・ルーバー(風向調整板)が正常に動作するか
・フィルターが目詰まりしていないか
・各部品に緩みや異常がないか
■対処法
・各パーツを正しく取り付け直す
・フィルターを清掃する
・改善しない場合は部品交換が必要
霜取り運転(暖房時のみ)
冬場の暖房運転中に起こる正常な動作です。
■霜取り運転の特徴
・室外機に付いた霜を溶かすために一時停止
・10~15分程度で自動的に運転再開
・故障ではないため心配不要
エラーコード表示がある場合
エアコンにエラーコードが表示されている場合は、内部で何らかの異常が発生しています。
■対処法
・エラーコードをメモする
・取扱説明書で内容を確認
・メーカーの公式サイトで検索
・指示に従った対処を実施
上記で解決しない場合は専門業者へ連絡しましょう。
業者による修理や買い替えを検討すべきケース
以下のような症状が出た場合は、自己対処は控え、専門業者への相談をおすすめします。
■修理・買い替えが必要なサイン
☐ 電源を入れても全く反応しない
原因:基板やコンプレッサーの故障の可能性
☐ 室外機のファンが動かない・異音がする
原因:モーターやファンの故障(放置すると火災の危険も!)
☐ 電源を入れてもすぐに落ちる
原因:過熱保護機能の作動 / 電流異常や内部ショートの可能性
☐ 本体から異臭や異音がする
原因①:焼け焦げた臭い:電気系統のトラブル
原因②:カビ臭:内部の汚れ
原因③:ガラガラ音:ファンやモーターの破損
☐ 冷風・温風がまったく出ない
原因①:冷媒ガス漏れ
原因②:コンプレッサーの故障
☐ 使用年数が10年以上経過している
原因①:修理よりも買い替えがコスト的に有利なケースが多い
原因②:部品の製造終了で修理不可の可能性
これらの症状は自分で対処せず、必ず専門業者に相談してください。
参考記事:エアコンの寿命と買い替えのタイミング
まとめ:エアコンが急に止まったときの対応フロー
エアコンが急に止まっても、原因を順番に確認していけば、自分で改善できるケースは少なくありません。
■対応の流れ
①初動対応:設定温度変更、電源リセット、室外機確認
②原因の特定:この記事で紹介した7つの原因をチェック
③対処の実施:自分でできる対処法を試す
④専門家への相談:改善しない場合は早めに業者へ連絡
■故障を防ぐための予防策
①定期的なフィルター清掃(月1~2回)
②室外機周辺の環境チェック
③年1回のプロによるメンテナンス
④使用開始前の試運転
エアコンが急に止まってしまった際のトラブル対応や修理のご相談は、エアココまでお気軽にお問い合わせください。
定期的なメンテナンスやクリーニング、買い替えのご相談も承っております。