最近は、センサー機能が搭載されているエアコンが多く登場しています。そのため、どの機能が付いたものを選べばよいのか悩むこともあるのではないでしょうか。
今回は、エアコンのセンサー機能の特徴やおすすめポイント、メリットと注意点をご紹介します。エアコンのセンサー機能について詳しく知り、自分にとって快適なエアコンを選びましょう。
エアコンのセンサー機能にはどのような種類がある?
一昔前のエアコンは、センサー機能といっても室内の温度を一定にキープするだけのものがほとんどでした。しかし、最近は機能が進化し、人や物、間取りや日差しまで感知できる機能を持ったエアコンが登場しています。
節電自動運転
室温が設定温度に達して安定すると、運転モードを切り替えて省エネで稼働する機能です。
設定した室温をキープしながらエアコンが自動で風量を調整し、消費電力を抑えた運転ができるため、無駄な電気代を節約できます。
快適自動運転
エアコンを使用する人の好みの運転を学習して、快適な自動運転を行う機能です。
エアコン運転中に設定温度や風量を変更すると、その設定をエアコンが記憶して次回使用時も同じように運転し、自動で快適な室温に調整してくれます。
温度設定だけでなく、壁や床の温度を感知して、それをもとに部屋の状態を判断するタイプもあります。天気がよく暑い日と曇りの涼しい日では部屋の温度は変わりますが、この機能が付いているとセンサーが部屋の温度の違いを感知して調整するため、エアコンを使う日によって設定を変える必要がありません。
人や物を感知
人や物を感知し、自動で風を送る場所や風量を調整する機能です。
人のいる場所に風を送る、または風が当たらないように設定することができます。
また、壁やたんすなど障害物がある場所には風を避けて運転します。最新の進化したAIを搭載したエアコンでは、人の体温を検知して快適な風量に調節する機能や、新しく部屋に入ってきた人には快適に調整した空気を送り、長く部屋にいる人には風が当たらないようにする機能が付いているエアコンもあります。
間取り識別センサー
間取り識別センサーが付いていると、部屋の隅々まで快適な空気を届けることができます。間取りを感知して温度ムラのない空間を作ることができるため、特にL字型やコの字型の部屋におすすめの機能です。
日差し感知機能
日差し感知機能は、日当たりを検知してエアコンの運転モードを切り替える機能です。日差しの強い日中には通常運転で、気温が下がる夕方以降はパワーを控えめにして運転するため、1日中快適な室温を維持しながら省エネ効果を高めることができます。
エアコンのセンサー機能のメリット
エアコンのセンサー機能にはさまざまな種類があることをご紹介しました。エアコンのセンサー機能は多岐にわたるため「結局、我が家にとって必要な機能はどれなのだろう」と迷うこともあるでしょう。エアコンを選ぶときには、機能によって得られるメリットを比較したうえで選びましょう。順番に説明していきます。
節電になる
部屋の温度が設定温度になっているのに強いパワーでエアコンを稼働していると無駄な電気代がかかってしまいます。だからといって、その都度手動で風量を調節するのも手間がかかりますよね。節電を意識したエアコン選びをするなら、節電自動運転や快適自動運転、日差し感知機能が付いているエアコンを選ぶのがおすすめです。
これらの機能が付いていると自動で運転モードを調整してくれるので、節電効果が期待できます。
快適に過ごせる
エアコンを付けっぱなしにしていると、部屋が冷えすぎて寒く感じたり、反対に暖まりすぎて暑いと感じたりすることがあります。
特に季節の変わり目は、日中と朝晩の気温の差が激しく、エアコンを付けたり消したり繰り返した経験がある方も多いのではないでしょうか。室内の温度を手動で快適な状態にキープするのは意外と難しいものです。
しかし、快適自動運転や日差し感知機能が付いているエアコンを選択すれば、気温や部屋の状況に合わせて室温を調整してくれるため、エアコンを1日中付けっぱなしにしていても快適に過ごせます。
エアコンの設置台数を減らせることもある
エアコンは各部屋に1台必要だと思っていませんか?
間取り識別センサーが付いているエアコンであれば、エアコンの設置台数を減らせる可能性があります。
例えば、リビング続きの和室がある場合、和室がある方向を感知して風向きを自動で調整してくれるためエアコン1台でリビングと和室の両方に快適な空気を送ることができます。
エアコンのセンサー機能の注意点
便利なエアコンのセンサー機能ですが、いくつか注意するべき点もあります。
一般的にセンサー機能付きのエアコンは高い買い物です。購入後に「思った効果が得られなかった」とがっかりしないために、注意点についても知っておきましょう。
ペットは感知できないことがある
人がいる場所を感知してエアコンの風量や温度を調整してくれるエアコンのセンサー機能は、省エネでとても便利です。しかし、人感センサーは「犬や猫などのペットは検知できない」ことに注意しましょう。
日本の暑い夏、ペットの留守番中はエアコンの付けっぱなしが必須です。
ただし、省エネになるからといって人感センサー機能を付けて出かけると、この部屋には人がいなくなったとエアコンが判断し、スイッチが自動で切れてしまう可能性があるのです。人がいない部屋で室温がどんどん上がるとペットが熱中症を発症し、命の危険があります。
ペットを置いて外出するときには、必ずエアコンを適温で常時運転モードにしておくのを忘れないようにしましょう。
高性能なモデルは高額になる
エアコンにはさまざまな機能がありますが、多くの機能や高性能なセンサーが搭載されているモデルは高額になります。予算に合ったエアコンを選ぶことも大切ですが、センサーの感度が鈍いものでは思った効果が得られない可能性があります。
せっかくセンサー機能付きのエアコンを選んだのに性能が低いとあまり意味がありません。エアコンは搭載されている機能が増えれば値段も高くなるため、予算をオーバーする場合には本当に必要な機能だけが付いたエアコンを選ぶようにしましょう。
また、高性能なエアコンは、電気代の節約やエアコン台数の削減につながり、長期的にはお得になることもあります。エアコンを選ぶ際には値段だけを比較するのではなく、必要な機能と性能を吟味することが大切です。
まとめ
エアコンのセンサー機能の種類とメリット、注意点についてご紹介しました。エアコンのセンサー機能には多くの種類があります。
省エネ性能や快適性、間取りの特徴などを考えて、必要な機能が搭載されたモデルを選ぶようにしましょう。
エアコンは、1年を通して室内の快適性を左右する重要な家電です。長く使うものだからこそ、本体価格だけでなく機能性を重視して後悔のないお買い物をしてくださいね。